Rincon del garaje 滝本一級建築士事務所

滝本一級建築士事務所 075-204-9332
滝本一級建築士事務所 人空間 快適
[ 2009-05-18 ]
武田HOUSE 現代住宅に和を添えた家 [京都府向日市]
京都府南部をベースに置かれてる、武田工務店さんの住宅兼モデルハウス。
社長はバリバリの現役大工さん。
今までは下請けをなさっておられたのですが、これからは直接、注文住宅も請け負っていきたいとの事。本物件は手始めに自宅を新築する事で色々試されています。
もちろん設計は当事務所ですが、随所に武田オリジナルを盛り込まれておられます。

2階にリビングをもって行き、生活の起点を2階にすることにより3階建ではありますが、上り下りの解消を図っています。
また、1階に小部屋を設けることは構造強度を増すことにもなりますので、耐震性にとって有利といえます。
エコキュート、電気温水器は水圧が減衰する傾向にあるので、シャワー等水圧が確保したいものは1階に配置しています。

(家族構成:夫婦+子供3人)

施工:武田工務店
概要
■新築
■木造3階
■2階リビング
■オール電化住宅
■セルフビルド
木造3階建ては新法により、やたら構造が厳しくなりました。間口が狭い(3.64m)の当物件は間口のほぼ半分が構造用の壁が必要なため開口が思うように取れません
しかしながら、構造体の筋交いを潜り抜け開口を設置。また、明るさは採れるだけ採るのではなく、薄暗さに適度に落とすことにより、落ち着いた空間になります。
人を招く空間なので、狭くても「しつらえ」を備えています。・・・モデルって事もあり、色々やっております・・・右に見えるのはメラミン製下足入・・ピカピカ鏡面です。
和室:武田社長のこだわりの逸品。細かくスケッチも書いて渡されました^^
構造上出てくる梁や壁を避けながらの空間なので塾考を重ね、完成しました。
武田スペシャルな床の間。プチ書院や、けやきのトコ等、こだわりが見えます。ちなみに、ケヤキは当事務所支給。
トイレにも珪藻土。湿気を採り、臭気もすうのだから、トイレにはもってこいかもしれません。
階段室:間口の狭い建物は、実は階段が通気の要になります。場合により、開口部を設けたり、抑えたりします。
細ければ細いなりに美しいものです。
武田スペシャル2:デッドスペースになるところは遊び心を。
コレも武田スペシャル。壁の厚みを利用してます。棚になっているのはケヤキの木加工。もちろんコレも当事務所支給^^